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先祖が培ってきた技術を使う―保存技術

現代日本の保存食について

 保存食といわれると乾パンなどを想像し、あまりおいしそうなイメージは湧きませんが、要するにインスタント食品や缶詰、冷凍食品のことです。
 コンビニやスーパーに行けば、当たり前のように、即席麺や冷凍食品などのコーナーがあり、私たちの食生活には欠かせない存在となっています。また、地震や台風など自然災害が多い日本にとって、長期間保存できるこれらの食品は必需品です。東日本大震災が起こった際、買占めによりお店の棚から非常食・保存食に当たるものが消えたことも記憶に新しいです。
 最近では、各社で生めんに近いインスタントラーメンの開発に力が注がれているなど、味においてもますます進歩しています。今では、当たり前に私たちの身近にあるインスタント食品ですが、意外と日本発祥のものが多いです。世界初のインスタントラーメン・カップラーメンやレトルトのカレーも日本が世界初です。

ほんぽの保存技術

商品画像
 今では当たり前の保存食ですが、ほんぽがこだわっている昔ながらの保存技術についてご紹介いたします。ほんぽで扱っている保存食といえば、やはり「乾物」です。ほんぽの主力商品、「出し昆布」もそうですし「カットわかめ」や「ひじき」も乾物です。古くから人々は食品から水分を抜くことで、食品の保存性を高めてきました。実際、乾燥させた昆布やわかめなどは2、3年以上持ちます。乾燥技術のページで詳細を述べておりますので割愛させていただきますが、天日干しに限らず、多くの食べ物は乾燥することで、栄養素が凝縮し、中には、より栄養成分が増すものもあります。乾物は栄養素にも優れたすばらしい保存食なのです。
 しかし残念ながら、最近では調理の手間がかかるなどの理由から、その乾物を食べる機会が昔と比べ激減してきています。私たちにはこの「日本食文化を代表する食材・乾物を後世に繋げていきたい」という強い想いがあります。そこで、皆さんにご提案したいのが「乾物惣菜」です。
 ほんぽでは、切干大根などの乾物を使用したレトルト惣菜を作っております。そもそも、レトルト食品とは、110℃以上の高熱で食品中の微生物を滅菌・殺菌した食品をいいます。また、レトルト食品の賞味期限は1年以上長持ちするものが多いです。食品メーカーはこのように長期間、品質異常がないことを保証しなければなりません。乾物は非常に優れた保存食ですが、一方で今の若い人にとっては、少々敷居の高い扱いづらい食材となりつつあります。
 ですから私たちは簡便さ、手軽さ、そして栄養性を追及し、より現代の食品文化に合わせた乾物「レトルト乾物惣菜」で、皆さんにもっと乾物に親しんでいただきたいと考えています。例えば、地震などの非常事態において、調理器具がない状況で、気軽に食べられるといったことも必要になってくると思います。そこにおいても私たちは「乾物惣菜」をご提案したいのです。

ほんぽのこだわり

 現代の私たちの生活において、保存食は欠かせません。しかし、その一方で即席麺などを代表とするインスタント食品の健康への影響も問題視されています。また、スーパーなどで売られているデリカ惣菜にもまた、その保存性を高めるため目に見えない形で大量の添加物が使用されているのも事実です。便利な反面、健康に対する影響も心配になってきます。
 私たちほんぽは健康に害がある商品は販売いたしません。それは前述にもあるとおり、私たちのモットーが「医食同源」だからです。食べ物から栄養を摂取することで病気を防ぎ、治す、このモットーを掲げる限り、この理念に反することはいたしません。それが、先祖が培ってきた技術を使うということでもあります。