本文へ移動

安全な調味料を使う―白砂糖を使わない

 砂糖は基本調味料「さしすせそ」の「さ」です。砂糖は、煮物の味付けや和菓子などに良く使用され、和食には欠かせない調味料のひとつです。生活の中でよく使用される砂糖は上白糖で、上白糖は、白砂糖にあたります。白砂糖とは、一般的に繰り返し精製された純度の高い砂糖のことを指します。

精製砂糖について

 何故ほんぽで白砂糖を使わないかというと白砂糖の特徴が関係しています。白砂糖の成分のひとつであるブドウ糖は腸内ですばやく吸収され、エネルギーになります。疲れたときに甘いものがほしくなるのはこのためです。しかし、この吸収性の高さが逆に白砂糖の危険性を表します。
 白砂糖を過剰摂取すると血糖値が急激に上昇し、インスリンが大量に分泌され低血糖を起こしやすい状態になります。この状態が続くと血糖値の状態を上げるため、アドレナリンが放出されます。アドレナリンは興奮するときに発生する神経伝達物質ですが、大量に放出されると思考力が減退し、集中力の低下さらには短気な状態になります。最近問題になっている「キレやすい子供」の原因の一つは白砂糖にもあります。
 第二次世界大戦において、アメリカ軍は白砂糖を配給品に積極的に使用し、兵士の士気を高めたということをご存知でしょうか。このアドレナリンの原理を逆に利用したのです。さらに砂糖を消化するには、ビタミンB1が必要になってきます。白砂糖は、何度も精製することで、ビタミンやミネラルなどの栄養素が失われているため、体内の貴重な栄養素であるビタミンを奪います。そのためほんぽでは白砂糖は使っていません。

砂糖の製法

 白砂糖の原料は、てん菜もしくはサトウキビです。てん菜糖は原料のてん菜を細かく刻み、温水にひたして糖分を溶け出させた糖液をイオン交換樹脂で、混じっている不純物や色を除き濃縮して砂糖の結晶を作り、遠心分離機で結晶と糖蜜を分けて作ります。サトウキビから作る砂糖もてん菜糖とイオン交換樹脂以降の手順は一緒ですが、最初のステップが異なります。
 サトウキビ糖では、細かく砕いた原料のサトウキビを搾り汁を集めます。汁を熱し上澄み液を取り出し、真空状態で上澄み液を濃縮し、結晶を成長させ遠心分離機で結晶と蜜を分離し、結晶のみを取り出します。この状態の結晶を「粗糖」と言います。余談ですが、海外から砂糖の原料を輸入する場合、サトウキビではなく粗糖の状態で輸入します。白砂糖は粗糖を精製していくことでできています。

ほんぽのこだわり

 以上のことから、ほんぽでは白砂糖を使用せず、白砂糖の原料である粗糖を加工した、加工粗糖を使用しています。ほんぽでは精製度を落とし、原料のサトウキビの風味やコクを残した加工粗糖を仕入れ使用しています。砂糖は精製されるほどサトウキビの風味が失われていきます。ほんぽが白砂糖を使用しないのは、その健康に対する影響によるところもありますが、皆さんにより美味しい商品を提供したいという想いがあります。より安全で美味しい商品を作るためにほんぽは調味料にこだわりを持つのです。