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先祖が食べてきた食材を使う―茸類

 私たちが普段口にしているきのこの中でも特に馴染みの深いものは椎茸ではないでしょうか。煮しめや茶碗蒸しなど和食には欠かせない存在です。皆さんは普段、自分たちが食べているきのこがどのように栽培されているのかを気にしながら食べていますか?気にされて購入されている方の方が少ないのではないでしょうか。

原木栽培・菌床栽培について

 きのこの栽培方法は主に二種類あります。原木栽培と菌床栽培です。原木栽培とは伐採した樹木に椎茸の菌を植え付け山林などで自然に近い状態で栽培されたもののことを言います。菌床栽培とは菌床というオガクズなどに、米ぬかやフスマ(麦のぬか)と水を加えたものに菌を植え付け、ハウス内(湿度・温度管理ができる施設)で栽培したものをいいます。
 現在、きのこ栽培は菌床栽培が主流となっています。自然に近い状態で栽培する原木栽培は春・秋にしか出荷できませんが、菌床栽培の場合、管理された施設で栽培するため季節を問わず年間出荷することが可能です。また、原木を利用する原木栽培は、オガクズなどの菌床を使う菌床栽培に比べ重労働な上、天候に左右されやすく供給が安定的ではありません。近年増えている中国からの輸入品の多くも菌床栽培です。
菌床栽培の問題点

 一般的に菌床栽培は原木栽培に比べ風味や味がやや劣るといわれています。これは、原木栽培で育てられた椎茸と比べて、菌床栽培で育てられた椎茸は日光照射時間が少ないからだといわれています。椎茸の中にはエリゴステロールという紫外線を当てるとビタミンDになる物質が大量に含まれています。つまり、太陽光を浴びた椎茸の方が栄養満点なわけです。

ほんぽのこだわり

 これらの理由から、ほんぽでは原木栽培から栽培された椎茸しか使用いたしておりません。私たちは「国産原料」という安全なイメージのみならず、本来食材が持つ栄養素も含めて美味しくいただくにはどうすれば良いか考えてものづくりを行うようにしています。
 これが、「先祖が代々食べてきた食材を使う」という私たちのモットーです。