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先祖が食べてきた食材を使う―穀物

有機農法について

 20世紀の農業では農薬や化学肥料を大量に使用することで、生産力の拡大が図られていきました。しかし1960年代レイチェル・カーソンが『沈黙の春』で農薬や化学物質の危険性について訴えると、その使用について見直されるようになったと言われます。
 また近年、化学肥料や農薬が土壌中の有機物を不足させるなど、生態系に悪影響を与え土壌の劣化を招いているとも言われています。そういった中で、ほんぽが積極的に使用しているのが有機農法で栽培された穀物です。
 有機農法では化学肥料や農薬の使用を控え、たい肥のように昔ながらの肥料を使用するなど、自然の仕組みに逆らわない農業を目指しています。有機農法で栽培された植物は化学肥料や農薬を使用していないので安全で美味しいと言われています。
 そのため、ほんぽでは白花豆などの煮豆に使用している豆類は有機栽培のものを使用しています。

江崎醸造米黒酢について

 そして、私たちほんぽが無農薬・有機栽培にこだわっているのは豆だけではありません。調味料の原料にも一部無農薬であることにこだわっています。例えば、ほんぽでは合鴨農法の玄米から作られた米黒酢を使用しています。
 合鴨農法とはアイガモの雛を田んぼに放し、害虫や雑草を食べさせて除去し、その糞をまた肥料とする農法のことです。アイガモの雛が水田にいて、そこに生えている雑草を食べているとなると、毒性の高い殺虫剤などは使用できません。なので、非常に安全なお米だといえます。また、このお米は稲を植える前の田んぼに、れんげ草を栽培することで肥料としているので、完全な無農薬栽培を実現しています。

ほんぽのこだわり

 農薬や化学肥料、科学技術などは大量生産を必要とする現代社会には必要不可欠なものになっています。その中には遺伝子組み換え作物など、昔だったら考えられなかったような技術も含まれています。しかし、大量に農作物が採れるようになった一方で、その安全性について是非が問われ、議論がなされているのも事実です。
 また現在、その大量生産を得意とするアメリカを中心にTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、関税を撤廃した自由貿易協定が結ばれようとしています。日本の農作物の安全性は現時点でもすでに定評があります。ニッポンの食品メーカーが積極的に国産の原料を使用し、加工したものを海外に展開すればするほど、もっと日本の農作物の品質がクローズアップされるはずです。
 食の安全に関心が向けられている中、ほんぽがこだわっているのは「どこの産地だ?」などという食材の表面的な部分に限らず、調味料や副材料といった使用する全ての材料の原料から産地にいたるまでの細部にまでこだわりを持った商品のシリーズ化をしています。これが、「先祖が代々使用してきた食材を使う」というほんぽのモットーです。