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ひじきの製法

ひじきの加工について

 ひじきはわかめ同様、縄文・弥生時代の遺跡から土器の破片などに付着しているものが発掘されており、古くから私たち日本人に食されてきました。現在、日本に出回っている加工ひじきの多くは各漁場で漁師が採った後、素干しにしたものを各メーカーが加工し商品にしたものです。その加工法には伊勢製法と房州製法の大きく分けて2つの製法があります。
 伊勢製法では素干しひじきを水戻ししながら塩抜きし、蒸し挙げた後、乾燥させます。房州製法では浜から採れたばかりのひじきを加熱し、ひじき本体から出てきた海水で煮込んでいき乾燥させます。現在、日本国内では約8割のメーカーで伊勢製法が採用されています。そして両製法とも乾燥後、ひじきを長ひじきと芽ひじきに仕分けて完成します。「長ひじき」とはひじきの茎に当たる部分で「茎ひじき」とも呼ばれており、もちもちとした独特の食感があります。「芽ひじき」とはひじきの葉に当たる部分で「米ひじき」「姫ひじき」とも呼ばれています。

寒ひじき

 一方、ひじきにはさらに「寒ひじき」という、まだ芽があまり出ていない状態で採取されたひじきがあります。「早どれひじき」とも呼ばれるこのひじきは、しゃきしゃきとした独特の食感がおいしいひじきです。「寒ひじき」はひじきの中でも一番おいしいとされ、地方によっては寒ひじきのみしか採集しないところもありようです。また、まだ芽が出ず大人になっていないこのひじきは多くの栄養を中に溜め込んでいます。ほんぽでは、地元の海でもある響灘産のひじきは「寒ひじき」にこだわっています。
響灘産のひじき、ひじきの栄養

 ほんぽの「寒ひじき」は響灘の「寒ひじき」を使用しております。特に響灘に浮かぶ諸離島のひじきは絶品です。この地方には昔から、ひじきなどの海産物を食べると「磯美人」になるという言い伝えがあり、ほんぽではこのひじきを「美人ひじき」と名づけています。ひじきを食べると美人になるというのは、ひじきに豊富に含まれる栄養素が関係します。ひじきには骨や歯の元となり精神を落ち着かせるカルシウムや、貧血の予防につながる鉄分や新陳代謝を促進させ髪や爪、肌をきれいに保つ効果があるヨウ素なども豊富に含まれています。これらの効能を考えれば、全て女性の味方になる栄養素ばかりです。昔の人は栄養素など詳しく分かっていなくてもこのことに気付いていたのですね。

ほんぽの"ひじき"

 ひじきには、わかめ同様、人間にとって必要不可欠なミネラル成分が豊富に含まれています。そんな栄養価の高いひじきだからこそ、ほんぽでは国内産のひじきは全て蒸し加工で仕上げています。そうすることで、出来るだけ栄養素を失うことなく皆さんのもとへひじきをお届けしています。